坂田 知應さかた ちおう
対応エリア:
香川
- 生年
- 1947年
- 出身
- 香川県三豊市
- 所属
- 総本山善通寺 財務部長兼教学部長、威徳院住職
- 経歴
- 高瀬町立図書館長、四国学院大学教授、香川短期大学非常勤講師、三豊市文化財審議会委員長等を歴任
- 資格
- 真言宗善通寺派権大僧正、高野山大学大学院修士課程修了
- ガイド内容
- 総本山善通寺境内案内
- 対応フィールド
- 総本山善通寺
- 対応シーズン
- オールシーズン
- お客様へ一言
- 「より良く生きるために、良いことをひとつでも多く探す」これがお大師さまの考えです。1200年経った現代でも、人々の心にお大師さまの言葉が響くのは、普遍的な人生哲学を説いているからでしょう。現代人にこそお大師さまの教えを身近に感じて欲しい。そう願っています。
四国八十八ヶ所霊場第75番札所善通寺に、時の著名人がこっそり訪ねるお坊さんがいます。坂田知應さんです。
坂田さんは学生の頃から密教美術や仏教民俗の研究をされており、現在も善通寺の主任学芸員として活躍されています。また、過去には高瀬町立図書館長を24年間も務め上げたという経歴もお持ちです。
その経歴もあってか「坂田さんの印象は?」と聞かれたら、「学ぶことと伝えることが大好きなかた」と答える人も多いのではないでしょうか。ここ善通寺にも、坂田さんを師と仰ぐお坊さんが大勢います。
美術や民俗を長きにわたって研究してきた坂田さんは、いわば歩く百科事典。聞き手の興味に合わせたお話をセレクトするのもお手のものです。
「例えば、よく言われる話ですけど、うどんはお大師さまがもたらしたものなんですよ。昔からこの辺りは水不足に悩まされ続けて、米が育ちにくい地域だったのです。一方で、小麦は良く穫れた。小麦をなんとか食事として食べる方法はないか?と考えたのがお大師さまだったのです」と。讃岐といえば一番に思いつくワード「うどん」。そんなお馴染みワードから案内がスタートすれば、お大師さまの世界観にあっという間に引き込まれてしまうのも無理ありません。
坂田さんのお話は、史実に基づく案内が多く、聞いている側は「ほぉー、へぇー」っと感嘆とうなづきの連続です。
かと言って、学術的で難しいお話かと言われれば、全くそんなことは無く、むしろその真逆。坂田さんの案内は、耳馴染みのある易しい言葉で語られます。「聞いてる人がわからないと意味がない。できることなら、個々の日常生活に当てはめるように聞いてもらいたいのですよ」と。
月に1回開催される「いろは塾」では、坂田さんが真言宗のいろはをわかりやすく丁寧にお話してくれるということもあって人気の講座となっています。
「大師さまの教えは人生哲学。なので色褪せることがないのです」とはっきり仰います。その哲学を、より多くの人に分かりやすく伝える坂田さんは、まさに伝道者。
知識を生きる知恵に変えてくれる、そんなお坊さんとの出会いがここ善通寺にはあります。
このガイドに関するお問い合わせはこちら
PHOTO GALLERYフォトギャラリー
日々執り行われる年中行事の数々
3月の「大会陽(だいえよう)」には多くの人が訪れます
除災招福、五穀豐穰を祈る法会ののち、五重塔から稲穂を投げます
お大師様の教えを易しい言葉でつづった著書
境内のシンボルのひとつ。大楠と五社明神
善通寺の一日は、御影堂での朝勤行から始まります
このガイドに関するお問い合わせはこちら