中島 剛賢なかしま ごうけん
対応エリア:
香川
- 生年
- 1980年
- 出身
- 佐賀県
- 所属
- 公益財団法人喝破道場
- 経歴
- 16歳の時に出家。その後、ケアマネージャーとして働きながら、禅寺で修行をする。
- 資格
- 曹洞宗 僧職、ケアマネージャー
- ガイド内容
- 禅体験(座禅・食禅)
- 対応フィールド
- 五色台周辺
- 対応シーズン
- オールシーズン
- お客様へ一言
- 喝破道場まで来たら、お遍路旅ももう終盤です。ここで禅を組み、体と呼吸を整えて次へ向かう。すると、その後見えてくるお遍路の景色も少し変わるかもしれませんよ。
高松市と坂出市をまたがって五色台と呼ばれる連峰があります。五色台には、四国八十八ヶ所霊場の第81番札所白峯寺と第82番札所根香寺があり、「遍路ころがし」と呼ばれる急な山道でも有名な場所です。
ここ五色台に、喝破道場という禅寺があります。菜食中心の禅の食事をいただいたり、座禅体験をすることができるお寺で、誰でもいつでも修行体験ができるところが喝破道場の魅力で、遍路道中に立ち寄るお遍路さんも多いです。
中島さんは喝破道場に所属するお坊さんです。
佐賀県出身の中島さんが、この地にやってきたのは人とのご縁があってのこと。
学生の頃、不登校気味になり、地元の高校を中退。「逃げ出したい」という思いを胸に、両親の知り合いのご縁で長崎県の禅寺に行き、そこで16歳という若さで出家しました。その後も福井県や岡山県の禅寺に住まいを移しつつ、ケアマネージャーとして福祉の現場にも従事していたのだとか。20代後半になって、ある講座で講師として来ていた喝破道場の野田大燈理事長に出会ったことが、香川県に来るきっかけになったそうです。
中島さんのお寺や禅への思いは、社会福祉的な視点を感じる部分があります。
喝破道場に来るお遍路さんの中には、仕事を定年退職した方や、外国のIT系の仕事をしている方が多くいるそうです。お遍路という非日常の中で、ゆっくりと自然に触れながら、思考を整理したり心身ともにリフレッシュしたりしているのかもしれません。
中島さんはそういうお遍路さんの姿を見るたびに「現代人は疲れているのだな」と感じ、「お寺というのは、社会福祉的な意味でも一時的な避難場所なのかもしれない」と思うのだそうです。かつて、中島さんが「逃げ出したい」思いを胸に禅寺に飛び込んだ時のように、お寺には社会の受け皿のような役割があり、それが広い意味ではお寺の公共性という部分なのでしょう。
日常生活にちょっぴり疲れを感じたら、五色台の自然に囲まれて禅を組み、胸いっぱいに美味しい空気を吸い込んでみてはいかがでしょうか。「自分の悩み事なんて案外小さいのかも」と思えてくるかもしれませんね。
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静寂の中で座禅を組みます
個性的な形をした座布団
喝破道場の入り口にある、樽で作られた小屋
食禅もお作法から教えてもらえるので、初めてでも安心
保存・整備された歩き遍路道
根香寺の本堂に向かう階段
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