野田 大燈のだ だいとう
対応エリア:
香川
- 生年
- 1946年
- 出身
- 香川県
- 所属
- 公益財団法人喝破道場 理事長
- 経歴
- 医療機器販売→鍼灸師→僧侶
- 資格
- 曹洞宗 僧職、鍼灸師
- ガイド内容
- 遍路道案内、禅体験(座禅・食禅)
- 対応フィールド
- 五色台周辺
- 対応シーズン
- オールシーズン
- お客様に一言
- 近年、遍路旅をする若い人や外国のお客様が多くなりました。ただ札所を順番に巡っていくだけの旅ではもったいない。遍路小屋を拠点に滞在して、周辺の歴史や文化に触れる旅を経験してみてください。また、五色台を拠点に金毘羅さんに行ったり、思い切って瀬戸内海の島を訪ねる旅もオススメです。
野田さんが遍路に関わるようになった経緯を聞いていると、まるで先人たちに導かれてそこにいるかのようです。
元々は会社員として医療機器の販売をしていた野田さん。そこから医療に興味を持ち、自身も鍼灸師となり患者さんの診療にあたってきました。ただ、どれだけ体を整えても回復に向かわない患者さんに出会った時、「そこには精神や心が大きく作用するのではないか」と考え、20代半で宗教の世界に足を踏み入れたそうです。
今は、自分の精神に向き合う座禅や、禅作法の食事を体験できる「喝破道場」を運営されています。
野田さんと遍路の間には不思議なご縁を感じるエピソードがあります。
ある日、自身が所有していた土地の近くに無縁墓を複数見つけたました。その数日後、偶然にも「その土地を買わないか」と不動産屋に持ちかけられたそうです。予算の都合で一度はお断りしたものの「その地に江戸時代に行き倒れた遍路さんのお墓が眠っている」ことを話したところ、「是非弔って欲しい」と無償で譲り受けることになり、無事供養することができたそうです。
現地を案内してもらうと、そこだけ不思議と視界が開けて、讃岐平野の向こうに瀬戸内海が広がるのが見えます。四国遍路は元々、病気や困りごとのある人がまわったもの。先人たちは自分の命の灯が消えかかった時、そこから見える景色に望郷の念を重ねたのかもしれません。
五色台は、かつて崇徳天皇が流刑された土地でもありました。
崇徳天皇が気に入っていたとされる場所の近くに、真上から見ると五角形に形取られた一軒の遍路小屋があります。そこは野田さんや全国の有志の方によって建てられ、地域の子どもたちがお遍路さんにお接待をする交流の場になっています。
室内の天井には、今まで訪れたお遍路さんたちのお礼のしるしである納札がビッシリと貼られています。
遍路道を歩いてきたお遍路さん達がこの小屋でつかの間の休息を取り、またそこから次の旅へと出向いていく。そんな姿が日常的に感じられる場所です。
野田さんと一緒に五色台の歴史を紐解きつつめぐる遍路旅は、先人たちの心を通して自分を見つめ直す旅にもなるでしょう。
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食禅で身も心も清めて、一日の無事を祈願
喝破道場では座禅体験ができます
遍路小屋の天井に貼られた納札
大切に奉られた崇徳天皇陵
四国八十八カ所霊場第82番札所「根香寺」
遍路道の各所で見られる新しい道しるべ
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